ノアールとセピア 短いお話、第一夜 嵐とノアール

透明な
第一夜

嵐の日には、透明な空気もフィトンチッドも舞いあがり、粒子の段階で、家の中にも、心の中にも降り積もる。

なんせ、こんなに激しい嵐の夜に、落ち着いていられる生き物は、そうはいない。

黒猫のノアールは、シュレーディンガーの猫よろしく、家の中から木の上に、そしてまた別の次元に行こうとしています。

紳士のセピアは、あきれてしまう。さっきまで、のどをならしていたかと思うと、あっという間に忍者のようにどろんと消えて。ノアールのきまぐれは、いつまでもなおらない。

嵐の吹き荒れる北九州、工房裏の森の野ネコは、どうやって過ごしているのでしょう。小さなつづきのお話です。

あしたにつづく。
不明な部分は、気にせずに読んでいただければ、ありがたきしあわせ。