ノアールとセピア 短いお話、第二夜 透過町

透過町嵐が止んであたりが見えて

見えてきたのは透き通る細胞壁で

繋がって細胞膜で出入りして

浸透圧に左右され平衡になるまで流される

そんなとこでもノアールは、

いつものように登る屋根

つたう枝さえすり抜ける

やがては見失うだろう

透過町は遠くまで

見渡すこてはできるけど

近づくことはむずかしい

あしたにつづく